2004-05-25 短歌日記 短歌 子の顔の赤くぼうっと膨れるを両指を曲げて語り終えたり 地の底に子供の首の生えをるを刈りとる女跣で歩く 目に脂を溜めて女は膝崩す夏蝉やがて燦々と降る 森や川には叔父の飛ぶ影の 晴天 飛行機斜めに堕ちる 青聖母の瞼重たし乳含むひとの鼻梁のやわらかきほね その終に白骨となりし叔父の洟も睦月にはあおく垂れたのだろうか